NO コートUG工法 ~長期耐久性 下地調整・強化・補修材~
NO コートUG とは?
- 1. 有機、無機の複合材なので長期耐久性に優れています
- 2.特に無機材に対して抜群の接着力を発揮します(初期2.0N/m㎡)
- 3.金属に対する防錆力に優れています
- 4.耐水性、耐薬品性に優れています
- 5.大気中の炭酸ガス、亜硫酸ガスなどを抑制し、酸性化を防ぎ、中性化防止をします
- 6.下地の水分も気にしない (但し、噴水状態の下地には不敵)
- 7.吹付け、ローラー、コテ、ヘラ、刷毛など塗布用具の選択がありません
- 8.上塗りをする場合、各種上塗り材が使用でき選択がありません
- 9.水系の為、作業上安全です
- 10.可使用間が長く(2時間以内)、硬化時間が短い(12時間20℃)
NO コートUG の用途
- 1. 防水、防湿、中性化防止、凍害防止、塩害防止など長期耐久保持
外壁、屋上スラブ、パラペット、笠木など建物の内外装、高架橋側壁、煙突の外壁などの劣化防止 - 2.既設槽の劣化、荒地調整
上・下水道処理槽、その他各種処理槽の下地調整、及び防水 - 3.不陸調整、防水及び上塗り材の脹れ防止
プール、池、浄化槽、防火水槽などの下地処理及び防水 - 4.タイル床、アスファルト、塗膜防水などの撤去後の密着性保持及び下地調整
各種改修床、壁、防水の下地調整(上塗りは、エポキシ、ウレタン、ポリエステルなど各種塗材にて施工可能) - 5.旧塗膜との接着バインダー
エポキシ系、アクリル系など旧塗膜との密着性が良い為、ケレンが不要であり、上塗りとの密着性保持 - 6.ALC・ブロック構造物の下地調整
ALC板の外壁、ブロックサイロ・堀などの耐水性と不陸調整 - 7.長期耐久、耐水、耐アルカリ、密着性保持
石綿スレート、GRC成型品、セメント瓦などの下塗り - 8.スラリー注入材として
コンクリート構造物のひび割れ注入接着、抜群の接着力を発揮 - 9.混和剤として
強度を必要とするモルタルの混和剤として使用(水系エポキシをモルタル混和剤として使用は、当社が初)
※NO コートUGは、抜群の耐久性がある為、NO コートUGの単独での仕上げ(単独仕上げ)とすることも出来ますが、下地調整材として用いた場合、各種塗装、各種防水、各種塗り床、各種FRPライニングなどの施工(複合仕上げ)ができます。
▲ プール塗り替え工事下地調(NO_UG-2仕様) | ▲ 劣化屋上補強工事(NO_UG-6仕様工程1~2) |
▲ プール塗り替え工事(NO_EP-1仕様) | ▲ 劣化屋上補強工事完了(NO_UG-6仕様) |
基本調査から素地・施工まで
施工面の基本調査
まずはじめに下記の各項目のほかに必要な事項について事前に調査を行うことが大切です。
- 1. 施工目的は何なのか。
- 2.素地面の材質は何か。
- 3.新築か、補修か。
- 4.素地調査は必要かどうか。
- 5.材質の選定・・・その他
- 6.以上の事前調査に基づき症状ごとに工法を決定します。
素地調整
発錆による浮き、クラック、表面劣化、表面の浮き、モルタル浮きなど、施工面の状態によってカット、ハツリ、ケレン、注入、不陸調整等を行う。
- 1. カット、ハツリ、ケレン作業
● 発錆による浮きは、発錆鉄筋に至るまでハツリ落し、鉄筋をむき出して二種ケレン程度にケレンする。
● クラックは、VまたはUカットする。ただし、壁面で0.3㎜未満のヘアークラック、ピンホール等はそのままでよい。
● 表皮の浮き、表面劣化は、浮き部及び劣化部を全面サンダーケレンする。塗膜剥離は、ルーズな旧塗膜をケレンまたはハツリ落して除去する。汚れやカビが発生している場合は、ワイヤーブラシ等で除去する。
● モルタルの浮きは、浮きの状態によって浮き部全面ハツリ落しか、注入接着をさせる。 - 2.発錆鉄筋の防食
ケレンされた鉄筋に
● NO プライマー#1塗布する。
● NO ルーフE#45H を塗布する。(面積が小さく、埋め戻し兼用の場合は、NO エポパテ#23を塗布) - 3.モルタルの浮きに対する注入接着
浮きの状態によって、使用材料、施工方法も異なるが、端的にいえばドリルで穴をあけ、エポキシ系注入剤を注入する。 - 4.埋戻し
カット、ハツリ、ドリル穴を埋戻す
● NO ボンドE#200またはNO プライマー#1を塗布する。
● NO コートUGモルタル、またはNO エポパテ#23によって埋戻す。 - 5.施工の清掃
素地補修のときも都度清掃を行うのは当然ですが、素地調整完了後の施工面については
● 付着物は除去する。(エフロ、埃、苔、ドロなど)
● 高圧洗浄(エアー、水洗)を行う。
施 工
- 1. 配合(ノロ状仕上げ用)
硬化剤を15:1の割合で、攪拌機(ハンドミキサーなど)を使用し、均一になるまで攪拌し、、この後、攪拌機を作動させながら、10部の骨材(ポルトランドセメント)を徐々に加え、固ねりしてブツをなくしてから水を加え(5~10%)粘度調整してください。
【主剤:硬化剤:骨材=15:1:10】
※古いセメントを使いますと、ブツが出やすくなり消えませんので、新しいセメントをお使いください。 - 2.塗布
調合されたNOコートUGを、スプレー、ローラー、コテ、ヘラ、刷毛など、状況に応じた塗布用具を使用し、塗布する。
● ノロ状仕上げ用は塗布量を1回1.2kg/㎡以上にしますと、ひび割れを生じますので、1.2kg/㎡以下にしてください。
● 3mm、5mmと厚付けを必要とする場合、下記の配合表を参照してください。 - 3.用具洗い
使用した容器、攪拌機、塗布用具は水、またはお湯で洗い落してください。
▲ NO コートUGを使用しなかった10年後 | ▲ NO コートUGを使用された10年後 |